横断歩道を渡れない老婆を背負い、迷子の少女の手を引いていたら、普通に電車に乗り遅れました。

今日は新婚さんの家にお邪魔する用事があり、新幹線に乗らなければならなかったのに…。

でも、悔いはないね。

…とまぁ、老婆と少女のくだりは嘘800なんですけどね。

乗り遅れたのはホントです。

某アルカイックスマイル動画を観ていたら、あっという間に時が過ぎていました。

758駅の在来線-新幹線の乗り換えを2分でやれば間に合う時間になってました。

てへぺろ。

今日ほど自分が飛べないことを悔やんだ日はない。

電車の速度すらもどかしい。

扉が開くやいなや飛び出し、駅の中を走りました。

そう、全ては親友(とも)の為に。

新幹線の改札をするりと抜けた瞬間、｢ピンポーン｣という非情な音が聞こえました。

万事休すか。

一縷の希望を身にまとい、ホームへ続く階段を駆け上がる。

でも、新幹線の姿は影も形もありませんでした。

ハハッ。

間に合わなかったメロスじゃ、ベストセラーには程遠いぜ。

仕方ないので次の新幹線に乗ろうと電光掲示板に目をやった、その瞬間…。

｢遅れ約20分｣の文字。

全米が泣いた。

駆け抜けた青春(ホーム)は無駄ではありませんでした。

まったく、こんなことなら腰に爆弾抱えたまま走る必要なかったぜ。

あの改札の音。

もしかしたらあれは、｢電車止めておいたぜ｣っていう誰かの声だったのかもな。

神様なんか信じちゃいないけど、こういうのを奇跡って呼ぶのかもな。

まぁ、待ち合わせ時間に間に合わないことには、変わりないんですけどね。

758土産で許してもらおう。